動悸・息切れ|更年期障害「動悸」の症状・原因・改善方法をご紹介

更年期の症状には様々なものがあります。その中には、動悸・息切れを感じる人も少なくありません。

激しい運動をしたわけでもないのに、動悸や息切れを感じるようになったら、更年期の症状を疑ってみましょう。

更年期の主な症状としての「動悸・息切れ」の原因と対策方法について、考えます。

更年期の動悸・息切れの症状

誰でも激しい運動をした後には、心臓が激しく鼓動を打ったり、息苦しくなるものです。しかし、静かにリラックスしていても、急に動悸や息切れを感じるのが、更年期の動悸の特徴です。

  • 動いていないのに急に胸がどきどきする
  • 寝ているときに急に胸がどきどきする
  • 少し歩いただけで息が切れる
  • めまいや耳鳴りを伴う
  • ホットフラッシュを併発する

以上のような症状がある場合は、更年期による動悸や息切れの可能性があります。一つずつ詳しく説明します。

動いていないのに急に胸がどきどきする
じっと静かにしているのに急に動悸を感じるのが更年期の特徴です。人によっては心臓が止まったような感じを感じることもあります。

傷みの感じ方は人それぞれで、何日も傷みが続いくこともあります。

寝ているときに急に胸がどきどきする
ベッドに入って眠ろうとしていたときに、突然心臓がドキドキして眠れなくなる人もいます。そういう経験を一度でもすると、眠ることに恐怖を感じるケースもあります。

少し歩いただけで息が切れる
少し歩いただけなのにあ、息切れしてしまうのも更年期の症状です。いつもの呼吸が突然自然にできなくなり、過呼吸症候群や無呼吸症候群のように感じることがあります。

めまいや耳鳴りを伴う
更年期の場合、めまいや耳鳴りを伴う人も多いです。めまいのためにバランス感覚がとれなくなり、その場にうずくまってしまう人もいます。

ホットフラッシュを併発する
更年期障害の症状の一つである、ホットフラッシュを同時に併発することもあります。特にストレスや疲れが溜まっているときに、起こりやすいです。

更年期の動悸・息切れの原因

では、なぜ更年期になると動悸・息切れが起こるのでしょうか。その原因は、女性ホルモンのバランスの乱れから、自律神経のコントロールが上手くできなくなることが原因です。

自律神経の乱れ
自律神経には交感神経と副交感神経とがあり、これが交互に働いて脈拍などを調節しています。

しかし、何らかの原因でこの自律神経が乱れてしまうと、うまく脈拍コントロールができなくなり、動悸が始まってしまいます。

自律神経のバランスが乱れるのには、ホルモンが深くかかわっています。

ストレス
ストレスがたまることによっても自律神経が乱れてしまいます。このため、ストレスをためないような生活を送ることが大切になります。

更年期の動悸・息切れの対処法

更年期の動機や息切れが発症した時にはどうすればいいのでしょうか。その対処法について、考えてみました。

呼吸を整えリラックスする(深い腹式呼吸)
突然の動悸や息切れを感じたら、まずパニックにならず、深く呼吸することです。呼吸を整えてリラックスします。

あらかじめ、腹式呼吸の方法を確認しておくとよいでしょう。

アロマテラピーで心を落ち着ける
また、更年期の動機や息切れは心配事やストレスから起こっていることがあります。そのため、体と心をリラックスできるようにします。

アロマテラピーなどを利用するのもおすすめです。

更年期の動悸・息切れと間違えやすい病気

突然の動機や息切れは、更年期の症状の一つです。しかし、中には、更年期ではなく別の疾患が原因となっているケースもあります。

甲状腺機能低下症
女性に多い病気で、良く更年期と間違えられるものです。甲状腺機能低下症は甲状腺の働きが衰えてしまう病気です。

特に有名なのが橋本病で、症状は更年期障害と似ています。体の冷え、むくみなどが、甲状腺機能低下症の症状です。

脈拍数が減少する傾向にあり、便秘になったり、生理が来なくなったり、遅れたりします。

甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症は、甲状腺の働きが過剰に機能してしまう病気です。有名なものに、パセドウ病があります。

甲状腺機能低下症とは逆の症状が現れ、汗をかきやすくなったり体重減少が起こります。下痢気味になり、生理がいつもより早くやってくることがあります。

自律神経失調症
自律神経失調症もよく間違えられる病気です。同じような症状を引き起こしますが、自律神経失調症はストレスによって引き起こされるという特徴があります。

心筋梗塞
心臓の痛みを感じる場合は、心臓の病気の可能性もああります。特に注意しておきたいのが心筋梗塞です。

微小血管狭心症
また、更年期のホルモンバランスの影響により血管が収縮する傾向にあるので、狭心症を発症することもあります。狭心症の症状として胸の痛みや締め付け感があります。

動悸・息切れの予防・対策

更年期に起こる動悸や息切れの対策と予防法について、確認しておきましょう。

手のツボを押す
更年期の動機や息切れには、手のツボに効果的なものがあります。即効性があるので、突然症状に襲われた時にも有効です。

  • 労宮

手のひらの真ん中、中指と薬指の分かれ目にあります。ストレスからくる自律神経の乱れに効果的です。同時に動悸や息切れにも作用します。

  • 神門

手のひら側の手首にあります。手首のシワの部分からやや内側にいくと、小指側に骨がありますがその前のくぼんだ箇所がこのツボになります。心臓機能に関連したツボで、胸の痛みにも効果的です。

  • 内関

手のひら側の手首から指3本分、腕の方に下がった箇所にあります。不整脈を整える効果があります。

十分に睡眠をとる
更年期の動機や息切れは疲れがたまっていると出やすいといわれています。また、睡眠不足はホルモンバランスにも影響し、ストレスの原因にもなります。

ですので、十分に睡眠をとるようにしましょう。

暴飲暴食、アルコールを控える
アルコールは少しの量であればリラックス効果もありますが、飲み過ぎると不眠などの原因になることがあります。

暴飲暴食は胃腸に負担をかけることにもなります。更年期障害が気になり始めたら、アルコールなどの刺激物は避け、規則正しい食生活を送るよう心がけましょう。

夕方以降はカフェインの入った飲み物を控える
更年期には、ハーブティなどで気分を落ち着けるのも良い方法です。ただし、カフェインの入った飲み物は、夕方以降は避けるようにしましょう。

カフェインは交感神経を活発にするので、動悸や息切れを悪化させる可能性があります。

更年期サプリでケアをする
いろいろ試してみても思ったような効果が感じられないという場合、更年期対策用のサプリもおすすめです。大豆イソフラボンやエクオール、サポニンなどが配合されているものを選ぶとよいでしょう。

その他の更年期症状に対応しているものもありますので、自分に合ったものを見つけることが肝心です。

ストレスをためない生活を送りましょう

更年期における動悸や息切れについて、原因と対策を紹介しました。更年期の症状は、我慢すれば通り過ぎるというものでもありません。

ですので、自分なりにその原因を理解し、的確な対策を行うことが大切です。特に更年期症状を悪化させるのはストレスが大きな要因となっています。

ストレスをためない生活というのは現代においてはなかなか難しいものですが、自分なりのストレス解消法を身につけることも重要な対策法でしょう。