エイジングケアコスメなどに必ずといっていいほど含まれている成分「プラセンタ」。
よく聞く言葉ではあるけれど、実際のところ、「プラセンタ」が一体どんなもので、どんな効果があるのかということについてまでは、ご存じない方が多いのではないでしょうか?
こちらの記事では、美容関連だけでなく、医療関連でも知られている「プラセンタ」の効果や、含まれている食品などについてご説明していきます。
このページの目次
プラセンタとは
「プラセンタ」とは、胎盤から抽出された成分のことを表しており、大きく分けると、下記の2種類があります。
特定生物由来のもの
ヒトの胎盤から作られており、主に医療機関で「プラセンタ注射」などに使われている。
豚や馬の胎盤を原料としているもの
サプリメントやコスメ、一般的な医薬品の製造に使われている。「プラセンタ」が開発された当初は、妊娠している女性向けの経口栄養剤として使われていたという歴史があるんですよ。
更年期障害の改善が期待できるプラセンタの効果
「プラセンタ」は、様々な効果があるといわれています。
美容医療でもよく使われているように、女性とっては、ぜひ取り入れたいものではあるのですが、「プラセンタ」を利用することで、どんな効果があるのかについて見ていきましょう。
アンチエイジングに効果
身体を錆び付かせてしまったりすることによって、老化を加速させる「活性酸素」を、「プラセンタ」の持つ抗酸化作用で抑制できる。
美肌に効果
「プラセンタ」には、肌の再生を促してくれる血行促進作用があるため、肌トラブルを改善し、美しい肌にする効果が期待できる。
滋養強壮に効果
今から遡ること2,000年前の中国で、既に当時の皇帝たちに愛飲されていたという「プラセンタ」。効果は高いものの、作用がマイルドなので、老若男女問わずに、滋養強壮効果が期待できる。
疲労回復に効果
「プラセンタ」には、ビタミンやミネラル、アミノ酸などの栄養素が豊富に含まれているため、パワーダウンした身体にすばやく栄養素をチャージすることができる。
更年期障害に効果
「プラセンタ」には、更年期による女性ホルモンの減少を抑えたり、ホルモンの生産を促してくれる効果がある。そのため、更年期障害によるホルモンバランスの乱れを調整する効果が期待できる。
プラセンタが多く含まれる食品
優れた効果が沢山ある「プラセンタ」ですが、食事で摂取することはできないのか気になるところですよね。
ですが、残念ながら「プラセンタ」とは、哺乳動物の胎盤が原料となっている栄養素のため、私たちが日常的に食べている食品の中には含まれていないのです。
そのため、「プラセンタ」は、サプリメントなどで補う必要があるのです。
更年期障害の改善に必要なプラセンタの1日の摂取量は?
「プラセンタ」は、日本薬学会の発表によると、1日300~500mgの摂取で、肌質の改善が見られたと報告されています。
1日の「プラセンタ」摂取量の目安は、およそ100mgとされていますが、仮に1,000mg摂取したとしても、問題はないといわれています。
「プラセンタ」をどのくらい摂取すると、更年期障害の改善が期待できるか、ということについては、非常に個人差があるので一概にはいえないところではあるのですが、目安量とされている100mgから500mgくらいの間で選ぶようにするとよいでしょう。
多く摂取すればいいというものではないので、体質にあった量を守るということがとても大切ですよ。
プラセンタに副作用・毒性はあるの?
美容にも健康にも良い働きをしてくれる「プラセンタ」ですが、副作用があるのかどうか気になるところですよね。
いいところばかりだと嬉しいものですが、やはり利用する前には、副作用の有無についてチェックしておくことも、安心して利用するためには必要不可欠です。
「プラセンタ」には、はっきりこれが副作用である、と言い切れるものはないのですが、「プラセンタ」を摂取したことによって応じたと思われる可能性があるものをいくつかリストアップしてみました。
下痢や嘔吐などの消化器系症状
「プラセンタ」の副作用として考えられるものの中で、多く見られるのが下痢や嘔吐などの消化器系の症状です。
この原因には諸説あり、アレルギーによるという説、「プラセンタ」を摂取したことによる一時的な好転反応による説などがあります。
アレルギー関連疾患(蕁麻疹や湿疹など)
一般的には、アレルギーやアトピーといった症状を緩和してくれるといわれている「プラセンタ」ではありますが、稀に、逆にアレルギー症状として出現してしまう場合もあります。
乳がんや子宮筋腫など
これは、「プラセンタ」の副作用として考えられるものの中で、心配されている方が多いと思われる副作用ですが、今のところ因果関係があるとは言われていないのが現状です。
ニキビや肌荒れ
ニキビや肌荒れといった副作用も、アレルギー関連疾患の副作用と同じように、一時的な好転反応によって発生するといわれています。
生理痛の悪化
「プラセンタ」には、生理を活発にさせる作用があります。
そのため、元々規則正しく生理がある女性には問題がないのですが、不規則な女性の場合には、時としてその作用が「生理痛の悪化」として出現する場合があります。
肥満やむくみ
これは、「プラセンタ」そのものの副作用というよりは、「プラセンタ」の持つ「食欲増進作用」によるものと考えられます。
元気になって食欲が出たからといって、本能のおもむくままに食べてしまうことは避けるようにすることが大切です。
どの副作用も、「可能性として考えられる」ということで、はっきりと因果関係がわかっているものではありません。
ですが、元々、食事などで摂れる栄養素ではないものを外から取り入れているということを考えると、慎重に考えて適量を摂取することが大切といえますね。
プラセンタが多く含まれている更年期サプリは?
ここまで見てきたところで、「プラセンタ」は、外から取り入れなくてはならないものだということがわかりますが、具体的にはどのようなサプリメントを摂取すれないいのでしょうか?
こちらでは、「プラセンタ」が多く含まれている、更年期障害で悩む女性のためのサプリメントをいくつかピックアップしてご紹介しましょう。
- FUWARI(プラセンタ含有量/360mg)
- フラコラプラセンタ(プラセンタ含有量/336mg)
- Tp200(プラセンタ含有量/200mg)
- エイジングリペア(プラセンタ含有量/180mg)
- cocoroプラセンタ(プラセンタ含有量/100mg)
上記のサプリメントには、どれも「プラセンタ」の1日摂取量目安とされている100mgが含まれています。
価格や他に含まれている栄養素などと照らし合わせて、ピッタリの「プラセンタ」を毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?